2025-01-05

間質性肺疾患

乾癬患者における間質性肺疾患の有病率と臨床的特徴(Kanaji N, et al. BMC Pulm Med. 2024)

Prevalence and clinical features of interstitial lung disease in patients with psoriasis引用文献まず、乾癬について簡単に説明します。乾癬(psoriasis)は、皮膚において紅斑と銀白色の鱗屑を特徴とする疾患です。慢性疾患であり、寛解と再発を繰り返します。疫学は以下の通りです。有病率: 世界的に2~3%。日本では約0.1~0.3%性差: 男女差はほとんどなし好発年齢: 20~30代と50~60代に発症のピークありメカニズムとして、以下が考えられています。免疫異常:活性化されたT細胞による炎症性サイトカイン(IL-17、IL-23、TNF-αなど)を放出→皮膚の炎症皮膚の異常なターンオーバー: 免疫反応が皮膚の角化細胞を過剰に刺激し、通常28日周期のターンオーバーが数日で行われるようになり、皮膚の肥厚と鱗屑が蓄積を誘導する。乾癬の治療軽症例では外用薬: ステロイドやビタミンD3製剤中等症~重症例:光線療法: ナローバンドUVBやPUVA療法。免疫抑制剤:メトトレキサートやシクロスポリンなど生物学的製剤...
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論文紹介

重症・コントロール困難な喘息患者におけるテゼペルマブによる臨床的反応および治療中の臨床的寛解:NAVIGATOR試験およびDESTINATION試験の2年間の結果(Wechsler ME, B et al.Eur Respir J. 2024)

Clinical response and on-treatment clinical remission with tezepelumab in a broad population of patients with severe, uncontrolled asthma: results over 2 years from the NAVIGATOR and DESTINATION studies引用文献重症喘息とは、高用量吸入ステロイド(ICS)と長時間作用型β2作動薬(OCSを併用する場合もある)を用いた治療や原因への対応を行ってもコントロール困難な喘息、または高用量治療を減量すると病状が悪化する喘息と定義されております 。1 2重症喘息の患者には、しばしば生物学的製剤の併用が行われております。この論文は、テゼペルマブの臨床試験であるNAVIGATOR試験3 とDESTINATION試験4 の結果に基づいています。試験名NAVIGATOR試験DESTINATION試験実施年代2018年~2020年2020年~2022年観察期間52週間104週間目的テゼペルマブの短期的な有効性と...
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