2025-01-30

ガイドライン

<リライト版>間質性肺疾患の急性増悪に対するコルチコステロイド療法: システマティックレビュー(Thorax. 2024)

Corticosteroid therapy for treating acute exacerbation of interstitial lung diseases: a systematic review引用文献まず最初に結論からいうと以下のとおりです。非IPF患者: 高用量ステロイドが生存率の向上と90日死亡率の低下と関連。IPF患者: 高用量ステロイドは有益性が示されず、一部の研究では死亡リスクの増加と関連。早期漸減: 2週間以内に10%以上の減量を行うことで、院内死亡率が低下する可能性。累積投与量: 初月の投与量が多いほどAEの再発率は低下するが、30日以内の再入院率には影響なし。IPFにおける急性増悪(AE)とは?特発性肺線維症(IPF)は、進行性の線維化を特徴とするILD)ですが、その経過は一様ではありません。中でも最も深刻なイベントの一つが、AEです。AEは、基礎となる線維化肺に新たな浸潤影やすりガラス影が出現し、急速に呼吸不全が進行する致死的な状態を指します。発症すると短期間で急激に悪化し、90日以内の死亡率は30~60%に及ぶことが報告されています。AEは予測が困...
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