2025-02-05

間質性肺疾患

IPF患者において、ニンテダニブの減量は死亡率や入院率に影響するのか?(CHEST. 2024)

The Impact of Nintedanib Dosing on Clinical Outcomes: An Analysis of Real-World Data. Limper AH, et al.Chest 2024 Oct 4:S0012-3692(24)05289-9.doi: 10.1016/j.chest.2024.09.030.引用文献まず最初に結論からいうと以下のとおりです。ニンテダニブ100 mgと150 mgの全死亡率および入院率に統計的に有意な違いはなし。用量を変更(減量・増量)した患者を含めた解析でも同様の結果が得られた。途中で150 mgから100 mgへ減量、または100 mgから150 mgへ増量した患者の転帰にも明確な違いはなかった。しかし、有意差はなかったが、死亡率は150 mg群の方が低い傾向にあった。診断精度や肺機能評価、服薬アドヒアランスの問題点があり、慎重な解釈が必要。抗線維化薬の使用状況と用量調整特発性肺線維症(IPF)の治療において、抗線維化薬(ニンテダニブやピルフェニドン)の使用は患者の予後を改善する重要な選択肢となっています。ラン...
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