2025-02-17

肺癌

オシメルチニブ:心毒性はどれくらいの頻度? リスク因子は? 回復するの?(JTO 2025)

The Risk and Reversibility of Osimertinib-Related Cardiotoxicity in a Real-World Population. Bak M, et al. J Thorac Oncol. 2025.引用文献まず最初にまとめからいうと以下のとおりです。先日も似たような話題をポストしましたが、JTOにもオシメルチニブと心毒性の報告がでました。この業界のトピックなんでしょうか??本研究は「オシメルチニブ服用患者における心毒性の頻度とリスク因子、回復する可能性を検討したリアルワールド研究」です。オシメルチニブ治療をうけた非小細胞肺癌患者1126例で心毒性発生率4.7%。高齢、心不全・心房細動の既往、左室ストレイン低値がリスク因子。82.4%は回復し、薬剤中止群と継続群で回復率の有意差なし。リスク高い人は心機能モニタリングを!まとめ:オシメルチニブは全生存期間延長のエビデンスがある薬剤です。その心毒性は4.7%と、臨床現場で感じるより多い印象です。特に、高齢者や心疾患の既往がある患者では注意が必要かもしれません。しかし、適切な介入により8...
0
タイトルとURLをコピーしました