2025-04-05

学び系

特発性肺線維症の急性増悪(AE-IPF)の診断に焦点をあてる

Acute Exacerbation of Idiopathic Pulmonary Fibrosis. An International Working Group Report. Collard HR, et al. Am J Respir Crit Care Med. 2016.引用文献そもそもAE-IPFとは?IPFの患者さんでは、病状が徐々に進行するだけでなく、急激に悪化することがあります。これを「急性増悪(AE)」と呼びます。AE-IPFの特徴は、以下の3つです。原因不明の急激な呼吸状態の悪化(通常1ヶ月以内)HRCTでの新しいすりガラス影や浸潤影(両側性)感染や心不全など他の原因を除外AE-IPFはIPFの経過の中で非常に重要なイベントであり、死亡率も高いことが知られています。🫁 AE-IPF ざっくり🔷 発症率(Incidence)年間発症率の目安:4〜20件/100人年※試験デザインによりばらつきあり臨床試験での加重平均:4.1件/100人年実臨床(コホート研究)では:アメリカ:13件/100人年韓国:1年で14.2%日本:1年で8.6%🔍 急性増悪の定義が厳しいと発...
0
感染症

気管支拡張症に吸入ステロイドを使ってもいいのだろうか?

Use of inhaled corticosteroids in bronchiectasis: data from the European Bronchiectasis Registry (EMBARC). Jennifer Pollock, Eva Polverino, Raja Dhar, et al. Thorax 2025.引用文献はじめに吸入ステロイド(ICS)は、炎症を抑える強力な薬剤であり、喘息や好酸球性COPDにおいては有効性が証明されています。しかし、気管支拡張症の炎症は主に好中球性であることが多く、ICSの効果は限定的とされています。そのため、欧州呼吸器学会などのガイドラインでは、ICSは喘息やCOPD、ABPAを合併する場合にのみ推奨されています。それにもかかわらず、実臨床ではICSが広く使用されており、なかにはガイドラインで適応がない患者にも使用されているケースが見られます。本研究では、ヨーロッパ31カ国からのデータを用いて、ICSの使用実態とその臨床的特徴、長期転帰との関連を解析しました。近年の研究では、喘息を除外した後でも、全気管支拡張症患者の約20%...
0
論文紹介

いつも迷うが、重症患者の人工呼吸モードはどれがベストなのか?

Effect of Ventilator Mode on Ventilator-Free Days in Critically Ill Adults: A Randomized Clinical Trial. Kevin P. Seitz et al. CHEST 2025.引用文献はじめにICUでの人工呼吸管理では、肺保護を意識しつつ、患者に最適な呼吸サポートを行うことが求められます。呼吸モードの選択はその第一歩ですが、エビデンスに基づく指針は限定的でした。今回の研究で取り上げられたのは3つのモードです:Volume Control(VC:容量制御):1回の呼吸で送る空気の量を一定にしますPressure Control(PC:圧力制御):送る圧を一定にして、結果として入る量はその時の肺の状態で変わりますAdaptive Pressure Control(APC:適応圧制御):設定した量に近づくように、圧を自動で調整するハイブリッド型ですこれまで、どのモードが「良い」のかについて大規模な比較はされておらず、特にAPCを含んだ試験は初めてでした。本研究では、VC、PC、APCの3モード...
0
タイトルとURLをコピーしました