救急外来。
78歳男性、呼吸困難と喘鳴。
指導医(心不全か? Cならできるはず。)
「 C先生、ファーストタッチ頼んだぞ!」
研修医C「は、はいぃ~!!」
—— 数分後 ——
研修医C「せ、先生ぃ! 心不全だと思いますぅ!」
指導医「そうか!で、どんな治療する?」
研修医C「利尿剤投与して……過剰な水分を尿で排出し……心臓への負担を減らしますぅ!」
指導医(さすがC、知識はすばらしい…)
「そうだ!じゃあ患者さんに説明して治療を!」
研修医C「は、はいぃ〜!患者さん!
今から“オシッコ“が出るお薬を注射しますぅ。
“オシッコ“がたくさん出たら楽になりますよ~!」
看護師「C先生!はやく注射指示、お願いします!」
研修医C「はいぃ〜! オシックス静注!」
指導医「……ラシックスね。」
解説
胸部X線写真は、患者さんがこちら側(読影者)を向いて撮影されたビューです。
そのため、画像の左側=患者さんの右肺、画像の右側=患者さんの左肺に対応します。
まず、胸郭の幅(X)に対する心臓の幅(Y)の割合(Y/X×100)が50%を超えており、心拡大ありと判断できます。
さらに、肺門部を中心に、まるで蝶が羽を広げたように広がる陰影(バタフライシャドウ)がみられ、肺水腫を示唆する所見です(緑の丸の中の浸潤影)。
以上より、心不全に伴う肺水腫が鑑別の最上位に挙がります。
本症例は、研修医教育の観点から「指導医の適切な見守りのもとで、研修医が診断推論や治療説明を実際にアウトプットし、そこに指導医のフィードバックが加わる」 というプロセスの重要性を伝えることを目的としたケースです。
研修医Cの「う~ん、なんか惜しいぞ!」というポイントも含め、現場での学びの様子を描いています。
また、今回のエピソードも過去の実例を基に再現したものです。掲載している匿名画像は、Radiopediaより引用しています。

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