深掘り

肺高血圧

呼吸器内科目線での肺高血圧 その2 ――1群か3群かのグレーゾーンをどう考えるか?

Pulmonary hypertension in chronic lung disease and hypoxia. Nathan SD, et al. Eur Respir J. 2019.引用文献はじめに肺高血圧症(PH)の中でも、第1群に分類される肺動脈性肺高血圧症(PAH)は、肺血管拡張薬の開発により、予後が大きく改善されました。また、第4群の慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)では、...
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いろいろ解説

呼吸器内科目線で肺高血圧を深堀りしてみる その1

2022 ESC/ERS Guidelines for the diagnosis and treatment of pulmonary hypertension.Humbert M, et al. Eur Respir J. 2023.引用文献はじめに肺高血圧症(PH)の中でも、第1群に分類される肺動脈性肺高血圧症(PAH)は、肺血管拡張薬の開発により、予後が大きく改善されました。また、第4群の...
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肺高血圧

肺高血圧「1群か3群か問題」— 診療のグレーゾーン

循環器と呼吸器の間には、昔から 「肺炎か心不全か問題」 という議論があります。これは、どちらの診療科が担当するべきかという問題に直結します。しかし、実際には肺炎が主なのか、心不全が主なのかを明確に区別することは難しく、多くのケースで両者が併存し、その重症度が相互に影響し合っています。診断は単純に白か黒かではなく、むしろグレーゾーンの中にあり、最終的には 「白に近い灰色か、黒に近い灰色か」 という判...
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間質性肺疾患

胸部HRCTで蜂巣肺・多発嚢胞・気腫を鑑別してみる

Hansell DM, Bankier AA, MacMahon H, McLoud TC, Müller NL, Remy J. Fleischner Society: glossary of terms for thoracic imaging. Radiology. 2008; 246: 697-722.引用文献蜂巣肺・多発嚢胞・気腫の鑑別ポイント嚢胞(Cyst)、気腫(Emphysema)...
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いろいろ解説

重篤な疾患での入院患者さんにおける退院支援における多職種連携の重要性

はじめに重篤な病気で入院すると、体力の低下、金銭的負担、家庭環境の変化 など、多くの課題が生じます。そのため、病状が改善したからといって必ずしも自宅退院が容易にできるわけではありません。特に呼吸器疾患の患者では、以下のような病態が問題となり、退院後の生活に大きな影響を与えます。呼吸器疾患治療後の主な課題課題詳細呼吸機能の低下重症肺炎、間質性肺炎、COPD などによる呼吸機能の低下。在宅酸素療法やN...
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