検査関連

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論文紹介

肺がん診断に革新を:超音波ガイド下凍結生検(EBUS-Cryo)が切り開く中心型病変への新アプローチ

大阪公立大学からの報告ですね。Toshiyuki Nakai, et al. Application of endobronchial ultrasound-guided cryobiopsy for centrally located intrapulmonary lesions: A retrospective cohort study. Lung cancer 2025.引用文献はじめに肺が...
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いろいろ解説

🫁 呼吸器内科TIPS|「CT悪化=PF-ILD」とは限らない!ステロイドで安定してたのに進行?…そんな時こそ“中身”を見にいこう

膠原病関連ILDや線維性過敏性肺炎(fHP)などで、ステロイド(±免疫抑制剤)治療により安定していたはずの患者さん。…なのに、「ん?CTで線維化+α、なんか悪化してる?」と感じたこと、ありませんか?🤔よくある悩み。🔺 ステロイドを増やすべき?💉 免疫抑制剤を追加?💊 それとも、ニンテダニブ?最近では「進行性線維化(PF-ILD)?」と見えたらすぐに抗線維化治療を検討しがちですが――本当に線維化が主...
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いろいろ解説

🫁 呼吸器内科TIPS|間質性肺疾患治療中のFVC低下=悪化・再燃とは限らない!

間質性肺疾患(ILD)、特にステロイドが治療の選択肢となるNSIPや膠原病関連ILDでは、治療開始後1〜3ヶ月で症状・呼吸機能・胸部CT画像のいずれもが改善することが多く、「これはいい経過だ」と感じる場面も少なくありません。しかし、そこから半年〜1年経った頃、胸部CTでは改善傾向が続いているにもかかわらず、FVC(努力性肺活量)が低下しているというケースがあります。「あれ?これって再燃…?」と不安...
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いろいろ解説

🫁 呼吸器内科TIPS:胸部CTが正常なのに拘束性障害?そのとき考えるべきこと

呼吸機能検査で拘束性障害(FVC↓)を指摘された患者さんが紹介されてきたけれど――CTを見ても肺野、胸郭、脊椎すべて“正常”に見える。こういうケース、呼吸器内科では意外とよくあります。でも油断は禁物。画像上は正常でも、呼吸機能に影響を与える“隠れた原因”が潜んでいることがあります。今回は、そんなときに鑑別すべきポイントを5つに整理してみました。1. 肥満(Obesity-related restr...
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論文紹介

気管支鏡中の酸素投与、ネーザルハイフローと低流量?結局どっちがいいのか?

High Flow Nasal Oxygen and Low Flow Oxygen Are Equally Effective in Providing Oxygenation During Bronchoscopy Under Conscious Sedation: A Randomised Controlled Trial. Georgia Burton et al. Respirology...
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検査関連

Navigational Bronchoscopy vs Transthoracic Needle Biopsy― 肺結節に対する診断手技、どっちがベター? ―

新しい検査技術の論文ですね。Navigational Bronchoscopy or Transthoracic Needle Biopsy for Lung Nodules. R.J. Lentz, et al. ew England Journal of Medicine 2025.引用文献はじめにみなさんも臨床で、CTで偶然見つかった小さな肺結節に遭遇することが多いのではないでしょうか?「が...
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間質性肺疾患

KL-6は悪性腫瘍でも上昇する―ILDの特異的マーカーとは限らない―

引用:間質性肺疾患診療マニュアル 改訂第3版KL-6とは?KL-6(Krebs von den Lungen-6)は、ムチン1(MUC1)という高分子糖タンパク質の一種です。これは主に肺胞上皮細胞(特にⅡ型肺胞上皮細胞)に発現しており、これらの細胞が傷害を受けたり、再生・増殖したりすると血中に漏れ出てきます。そのため、KL-6は「肺胞上皮傷害のバイオマーカー」として広く知られています。KL-6の開...
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肺癌や悪性腫瘍

肺癌のバイオマーカー検査とマルチプレックス遺伝子検査とは?

日本肺癌学会バイオマーカー委員会編 肺癌患者におけるバイオマーカー検査の手引き. 2. バイオマーカー検査の流れとマルチプレックス遺伝子検査(2024 年 9月改訂版)引用文献今日は 非小細胞肺癌(NSCLC) における 分子標的治療と遺伝子検査 について、解説していきます。NSCLC にはさまざまなドライバー遺伝子異常が存在し、それを狙った分子標的治療が非常に有効 であることがわかっています。そ...
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間質性肺疾患

%FVCの「絶対的低下」と「相対的低下」の違いを知っていますか?

Idiopathic Pulmonary Fibrosis (an Update) and Progressive Pulmonary Fibrosis in Adults: An Official ATS/ERS/JRS/ALAT Clinical Practice Guideline. Raghu G, et al. Am J Respir Crit Care Med. 2022.引用文献特発...
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肺癌や悪性腫瘍

セルブロック――がん診療のバイオマーカー検査における活用

日本肺癌学会バイオマーカー委員会編 肺癌患者におけるバイオマーカー検査の手引き. 3.バイオマーカー検査に用いる検体とその取扱い(2024 年 4 月改訂版)引用文献臨床現場では、大量胸水を伴って受診する患者さんに出会うことがあります。​このような場合、胸水の原因が がん性か感染症か、あるいは他の疾患によるものか を迅速かつ正確に判断することが求められます。​また、肺がんが疑われる患者さんでは、胸...
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いろいろ解説

【研修医・医療職一般・患者さん向け】パルスオキシメーターでSpO₂が低く出る原因

今日は、臨床でよく使う パルスオキシメーター(SpO₂測定) についてお話しします。患者さんに 重症感がないのにSpO₂が低く表示される ことがあり、「あれ?低酸素かも!?」と焦ることがありますよね。しかし、実は 測定誤差 が原因のことも少なくありません。今回の内容は、特に 看護師さんや研修医の皆さんにおすすめ ですが、これから医療職を目指す学生さんや 患者さん自身にとっても重要な情報 です。ぜひ...
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論文紹介

原因治療に基づく多職種チームディスカッションは難治性慢性咳嗽の転帰を改善する(Yicong Lu, et al. Respir Investig. 2024)

Multidisciplinary team discussion based on etiological treatment improves refractory chronic cough outcomes. Respir Investig. 2024 Nov;62(6):942-950.引用文献いぶし銀的な論文です。慢性咳嗽に悩む患者さんの中には、どんな治療を試しても改善が見られない「難...
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論文紹介

びまん性肺疾患患者における経気管支肺クライオバイオプシーと経気管支鉗子バイオプシーの安全性の比較:日本全国データベースを用いた観察研究(Awano N, et al. Respir Investig. 2024)

Safety of transbronchial lung cryobiopsy compared to transbronchial forceps biopsy in patients with diffuse lung disease: An observational study using a national database in Japan. Awano N, Jo T, Izum...
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