いろいろ解説

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間質性肺疾患

【やさしく学ぶ病理】過敏性肺炎⑥~非線維性(細胞性)過敏性肺炎の病理像!

過敏性肺炎(HP)は、反復する抗原吸入によって誘発される免疫性びまん性肺疾患であり、2020年ガイドラインでは、非線維性(nonfibrotic HP)と線維性(fHP)に分類されました。病理組織を観察すると、こんな特徴があります:末梢気道や肺胞まわりにリンパ球などの炎症細胞が浸潤小さな肉芽腫が点々と見える時間が経つと線維化(肺の組織が硬くなる)が加わる(線維性HPへ進展)このように、HPの病理は...
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🫁 呼吸器内科TIPS|「CT悪化=PF-ILD」とは限らない!ステロイドで安定してたのに進行?…そんな時こそ“中身”を見にいこう

膠原病関連ILDや線維性過敏性肺炎(fHP)などで、ステロイド(±免疫抑制剤)治療により安定していたはずの患者さん。…なのに、「ん?CTで線維化+α、なんか悪化してる?」と感じたこと、ありませんか?🤔よくある悩み。🔺 ステロイドを増やすべき?💉 免疫抑制剤を追加?💊 それとも、ニンテダニブ?最近では「進行性線維化(PF-ILD)?」と見えたらすぐに抗線維化治療を検討しがちですが――本当に線維化が主...
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深掘り

【やさしく学ぶ】過敏性肺炎⑤~病変分布のナゾと診断手技を完全整理!

過敏性肺炎(HP)は、反復する抗原吸入によって誘発される免疫性びまん性肺疾患であり、2020年ガイドラインでは、非線維性(nonfibrotic HP)と線維性(fHP)に分類されました。病理組織を観察すると、こんな特徴があります:末梢気道や肺胞まわりにリンパ球などの炎症細胞が浸潤小さな肉芽腫が点々と見える時間が経つと線維化(肺の組織が硬くなる)が加わる(線維性HP)このように、HPの病理は「炎症...
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🫁 呼吸器内科TIPS|間質性肺疾患治療中のFVC低下=悪化・再燃とは限らない!

間質性肺疾患(ILD)、特にステロイドが治療の選択肢となるNSIPや膠原病関連ILDでは、治療開始後1〜3ヶ月で症状・呼吸機能・胸部CT画像のいずれもが改善することが多く、「これはいい経過だ」と感じる場面も少なくありません。しかし、そこから半年〜1年経った頃、胸部CTでは改善傾向が続いているにもかかわらず、FVC(努力性肺活量)が低下しているというケースがあります。「あれ?これって再燃…?」と不安...
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🫁 呼吸器内科TIPS:胸部CTが正常なのに拘束性障害?そのとき考えるべきこと

呼吸機能検査で拘束性障害(FVC↓)を指摘された患者さんが紹介されてきたけれど――CTを見ても肺野、胸郭、脊椎すべて“正常”に見える。こういうケース、呼吸器内科では意外とよくあります。でも油断は禁物。画像上は正常でも、呼吸機能に影響を与える“隠れた原因”が潜んでいることがあります。今回は、そんなときに鑑別すべきポイントを5つに整理してみました。1. 肥満(Obesity-related restr...
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過敏性肺炎④~線維性過敏性肺炎(fHP)の画像診断をマスターしよう!

過敏性肺炎(HP)は、反復する抗原吸入によって誘発される免疫性びまん性肺疾患であり、2020年ガイドラインでは、非線維性(nonfibrotic HP)と線維性(fHP)に分類されました。fHPは、びまん性肺疾患の中でも診断が難しい疾患の一つ。とくに画像所見は特発性肺線維症(IPF)など他のILDと非常に似ることがあり、確定診断には“画像+病歴+BAL+病理”の総合評価が不可欠です。ここでは、20...
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間質性肺疾患

過敏性肺炎③~非線維性過敏性肺炎のHRCT画像診断:ガイドラインと鑑別のキモ~

過敏性肺炎(HP)は、環境抗原への反復暴露によって肺に炎症が起こる病気です。中でも非線維性HP(nonfibrotic HP)は、急性~亜急性の比較的可逆性の高い病態であり、早期に原因抗原から回避することで改善が得られることから早期診断がカギになります。ここでは、2020年のATS/JRS/ALATガイドラインに基づいて、非線維性HPに特徴的なHRCT画像所見をわかりやすく解説します。(線維性HP...
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間質性肺疾患

過敏性肺炎②~画像所見の読み解き方~

過敏性肺炎(Hypersensitivity Pneumonitis:HP)の診断において欠かせない画像所見の用語を、若手医師向けにわかりやすく解説します。HRCT(高分解能CT)の読影は、非線維性か線維性かを見極め、適切な診断につなげる大事なプロセスです。過敏性肺炎を疑う場合、吸気CTと呼気CTの両方を撮影することが極めて重要です。これにより、細気管支病変の評価に欠かせないAir trappin...
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過敏性肺炎①~ざっくりと解説~

間質性肺疾患の中でも重要な「過敏性肺炎(Hypersensitivity Pneumonitis:HP)」について、2022年に発表された日本呼吸器学会の診療指針(過敏性肺炎診療指針2022)をもとに、まとめました。ちなみに、正式名称は過敏性肺臓炎ではなく、過敏性肺炎です。そして、東京科学大学の呼吸器内科のホームページから、臨床で使えるすばらしい問診票をダウンロード可能です!引用文献まず押さえるべ...
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【徹底解説③】新しいILAのステートメント(ATS2025)〜ILAを見つけたらどうするべきか?〜

Approach to the Evaluation and Management of Interstitial Lung Abnormalities. An Official American Thoracic Society Clinical Statement. AJRCCM2025「このCT所見、ILA?それともILD?」肺のCT画像に異常を見つけたとき、こうした判断を求められる機会は臨...
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【徹底解説②】新しいILAのステートメント(ATS2025)〜ILAとみなされないCT所見とは?どんな場合にILDと判断する?〜

Approach to the Evaluation and Management of Interstitial Lung Abnormalities. An Official American Thoracic Society Clinical Statement. AJRCCM2025「このCT所見、ILA?それともILD?」肺のCT画像に異常を見つけたとき、こうした判断を求められる機会は臨...
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【徹底解説①】ILAとILDの定義とその境界──新ATSガイドライン(2025)を読み解く

Approach to the Evaluation and Management of Interstitial Lung Abnormalities. An Official American Thoracic Society Clinical Statement. AJRCCM2025「Interstitial Lung Abnormalities(ILA)とは?」〜胸部CTで見つかる“微妙...
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その他

ANCA関連血管炎の「寛解導入治療」って?~MPAとGPAの基本をざっくり解説~

ANCA関連血管炎は、腎臓や肺など生命に関わる臓器に障害を引き起こす自己免疫性疾患です。その中でも、MPA(顕微鏡的多発血管炎)およびGPA(多発血管炎性肉芽腫症)は代表的な疾患であり、早期診断と適切な治療が非常に重要です。2023年に改訂された日本のANCA関連血管炎診療ガイドラインでは、MPA/GPAに対する最新の寛解導入治療(初期治療)について、複数の選択肢とそれぞれのエビデンスが提示されて...
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