肺癌や悪性腫瘍

肺癌や悪性腫瘍

【ICI中止後の“その後”は?】免疫関連有害事象(irAE)で治療をやめた患者の生存期間を追った研究

Factors Associated with Disease Progression after Discontinuation of Immune Checkpoint Inhibitors for Immune-Related Toxicity in Patients with Advanced Non–Small Cell Lung Cancer. Federica Pecci, Rohi...
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いろいろ解説

添付文書の「間質性肺疾患」って…もう少し分かりやすくならないのでしょうか?

最近、抗がん剤や分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の添付文書や適正使用ガイドを読んでいて、改めて気になることがあります。それは、有害事象の欄に記載されている「間質性肺疾患(ILD)」という表現です。この表現、呼吸器科以外の診療科にとっては、けっこう誤解を招きやすいのではないでしょうか?「既存の持病としてのILDなのか?それとも薬剤による新しい副作用なのか?」一見しただけでは判断がつき...
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肺癌や悪性腫瘍

免疫チェックポイント阻害薬(ICI)と irAE ざっくりまとめ

引用文献医療者全般や最近ICIを使い始めた方向けのおはなしです。ICI が標準治療に組み込まれた今、irAE(immune‑related adverse events) は避けて通れないテーマですね。本稿では最新 UpToDate(2025 年 2 月改訂)をもとに、「まずこれだけは押さえる」 という視点で整理しました。ぜひ日常診療のお供にどうぞ。​​ICI の基礎と「irAE」という概念標的分...
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肺癌や悪性腫瘍

VEGF阻害薬併用によって、EGFR-TKIやICIによる薬剤性肺障害の発症は減るのか?

The incidence of drug-induced interstitial lung disease caused by epidermal growth factor receptor tyrosine kinase inhibitors or immune checkpoint inhibitors in patients with non-small cell lung cance...
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肺癌や悪性腫瘍

急性増悪シリーズ:肺癌術後の間質性肺炎の急性増悪はどれくらいの頻度で起こるのか?そしてその転帰は?

肺癌手術後の急性増悪、その頻度と転帰は?間質性肺炎を合併した肺癌患者さんに手術を行うと、術後に急性増悪(AE)することがあります。文献によると、術後急性増悪の発生率は約9.3%(範囲3.3〜15.8%)とされており、術後30日以内の死亡率は33.3〜100%と非常に高いです。中でも、特発性肺線維症(IPF)患者では発症リスクが高いとされています。このため、術前のリスク評価がとても大切になりますね。...
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肺癌や悪性腫瘍

肺がんとILAの関係とは?〜大規模メタアナリシスの結果から〜

Prevalence and prognostic significance of interstitial lung abnormalities in lung cancer: A meta-analysis. Ruiyuan Yang, et al. Lung Cancer 2025.引用文献近年、肺がんのスクリーニングに使われるCT検査が普及する中で、がんとは関係のない“偶然見つかる異常”も...
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間質性肺疾患

KL-6は悪性腫瘍でも上昇する―ILDの特異的マーカーとは限らない―

引用:間質性肺疾患診療マニュアル 改訂第3版KL-6とは?KL-6(Krebs von den Lungen-6)は、ムチン1(MUC1)という高分子糖タンパク質の一種です。これは主に肺胞上皮細胞(特にⅡ型肺胞上皮細胞)に発現しており、これらの細胞が傷害を受けたり、再生・増殖したりすると血中に漏れ出てきます。そのため、KL-6は「肺胞上皮傷害のバイオマーカー」として広く知られています。KL-6の開...
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論文紹介

がん患者の肺塞栓症による死亡率はどのくらいか?

Pulmonary Embolism-Related Mortality in Patients With Cancer. Zuin M, et al. JAMA Netw Open. 2025.引用文献📢 がん患者の肺塞栓症(PE)死亡率が増加! がん治療の進歩により、がん死亡率は低下している一方、PEによる死亡率は上昇していることが明らかになりました。🔎 研究のポイント 📈 2011〜2020...
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肺癌のバイオマーカー検査とマルチプレックス遺伝子検査とは?

日本肺癌学会バイオマーカー委員会編 肺癌患者におけるバイオマーカー検査の手引き. 2. バイオマーカー検査の流れとマルチプレックス遺伝子検査(2024 年 9月改訂版)引用文献今日は 非小細胞肺癌(NSCLC) における 分子標的治療と遺伝子検査 について、解説していきます。NSCLC にはさまざまなドライバー遺伝子異常が存在し、それを狙った分子標的治療が非常に有効 であることがわかっています。そ...
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肺癌や悪性腫瘍

セルブロック――がん診療のバイオマーカー検査における活用

日本肺癌学会バイオマーカー委員会編 肺癌患者におけるバイオマーカー検査の手引き. 3.バイオマーカー検査に用いる検体とその取扱い(2024 年 4 月改訂版)引用文献臨床現場では、大量胸水を伴って受診する患者さんに出会うことがあります。​このような場合、胸水の原因が がん性か感染症か、あるいは他の疾患によるものか を迅速かつ正確に判断することが求められます。​また、肺がんが疑われる患者さんでは、胸...
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間質性肺疾患

ILD合併の非扁平上皮非小細胞肺がんにおいて、PD-1阻害剤の治療効果を予測する指標として、TTF-1発現は有用か?

Ito M,et al. A strong association between TTF-1 expression and interstitial lung disease in predicting the efficacy of PD-1 inhibitor for nonsquamous NSCLC patients. ERJ Open Res. 2025.東京科学大学(旧・東京医科歯科...
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オシメルチニブ:心毒性はどれくらいの頻度? リスク因子は? 回復するの?(JTO 2025)

The Risk and Reversibility of Osimertinib-Related Cardiotoxicity in a Real-World Population. Bak M, et al. J Thorac Oncol. 2025.引用文献まず最初にまとめからいうと以下のとおりです。先日も似たような話題をポストしましたが、JTOにもオシメルチニブと心毒性の報告がでました。こ...
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EGFR変異陽性非小細胞肺癌患者において、オシメルチニブは心血管イベントを増やるのか?それは生存率と関連するのか?

Cardiac Events and Survival in Patients With EGFR-Mutant Non–Small Cell Lung Cancer Treated With Osimertinib. Chien-Yu Lin, et al. JAMA Netw Open. 2024.引用文献まず最初にまとめからいうと以下のとおりです。「オシメルチニブはEGFR遺伝子変異陽性肺が...
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