論文紹介

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間質性肺疾患

感染症が減ってもAE-IPFは減らない?

山口大学からの報告ですね。COVID-19パンデミック下で他の感染症の流行が消えた冬の時でもAE-IPFは減らず、むしろ季節性もそのまま残っていたという報告です。感染だけでは説明できない新しい視点が必要ですね。Impact of the COVID-19 pandemic on acute exacerbation of idiopathic pulmonary fibrosis: a natio...
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間質性肺疾患

間質性肺疾患を合併した非小細胞肺がんに、免疫チェックポイント阻害剤は使えるのか?—全国8,000例のリアルワールドデータが示した意外な生存利益

「ILDだからICIは避けた方がいい」——そんな臨床での“空気”を揺るがすデータが報告されました。全国8,000例の解析で、ICIは化学療法の“ほぼ2倍”の生存期間を示し、DIILD発症の有無でも生存に差がなかったのです。この研究のインパクトと臨床的示唆を、読みやすく整理しました。Survival benefit of immune checkpoint inhibitors for non-sm...
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間質性肺疾患

全身性エリテマトーデスにおける間質性肺疾患、どのくらい重要?

全身性エリテマトーデス(SLE)は、多臓器に炎症を引き起こす代表的な膠原病ですが、呼吸器合併症、とくに間質性肺疾患(Interstitial Lung Disease: ILD)の存在については、他の膠原病ほど注目されていないかもしれません。というのも、先行研究やメタ解析では、SLEにおけるILDの有病率は約6%前後とされており、これは強皮症(約47%)や関節リウマチ(約11%)よりも明らかに低頻...
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感染症

市中肺炎に対するグルココルチコイド併用療法の実践的ランダム化試験

A Pragmatic Trial of Glucocorticoids for Community-Acquired Pneumonia. Ruth K. Lucinde et al. The New England Journal of Medicine, 2025.今回は上記の論文から引用します。引用文献はじめに市中肺炎(CAP)は世界中で依然として主要な死因の一つです。特にサブサハラ・アフ...
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その他

妊娠中の喘息治療薬は本当に安全か?〜ICSとLABAの使用と胎児への影響を検証した大規模研究〜

The Association Between Use of Inhaled Corticosteroids and Long‐Acting Beta2‐Agonists During Pregnancy and Adverse Fetal Outcomes. Wu YC, et al.Respirology. 2025.This is an open access article under t...
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間質性肺疾患

性について、患者さんに聞いていますか? ―肺線維症と性機能障害の関係を探る―

衝撃的なタイトルですみません。性について話すこと。それは、私たち呼吸器内科医にとっても、患者さんにとっても、決して簡単なことではありません。特に若年の肺線維症患者さんでは、パートナーとの関係性や将来の不安など、性に関する悩みが複雑に絡み合う傾向があります。このようなニーズにどう応えるか。The Impact of Pulmonary Fibrosis on Sex and Sexual Funct...
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肺癌や悪性腫瘍

「肺がん治療の陰に潜むリスク:治療関連肺炎(TRP)の実臨床データを読み解く」

今回ご紹介するのは、オランダの単施設で実施された後ろ向きコホート研究で、11種類の治療レジメン別にTRPの発症率とリスク因子を解析した貴重な実臨床データです。この研究から何が見えてきたのか?そして私たちは、どのようにTRPを予測・管理していけばよいのでしょうか?Real-world incidence of pneumonitis in different treatment modalities...
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間質性肺疾患

自己免疫性肺胞蛋白症の治療に新時代到来?吸入GM-CSF製剤モルグラモスチムの第3相試験を読む

自己免疫性肺胞蛋白症(aPAP)は、抗GM-CSF抗体によりGM-CSFの働きが抑制され、肺内でのGM-CSF不足によって発症する稀な疾患です。そのため、GM-CSFを吸入薬として外から補う治療が有効ではないかと考えられてきました。近年では、サルグラモスチム製剤「サルグマリン®」が2024年に本邦で保険適応となり、実臨床でも使用が開始されています。本稿では、もう一つのGM-CSF製剤であるモルグラ...
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間質性肺疾患

慢性好酸球性肺炎における世界初の前向きRCTの意義

呼吸器内科で遭遇する慢性好酸球性肺炎(CEP)は、ステロイドに対する反応性が非常に高い一方で、再発率も高く、治療期間に明確なコンセンサスがありませんでした。この論文は、2015年に発表されたものでありながら、今なお臨床判断のベースとなる国際的に重要なエビデンスです。Efficacy of short-term prednisolone treatment in patients with chro...
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間質性肺疾患

UIPパターンの臨床的意味は背景疾患によって異なるのか?

過去に似たような結果は報告されていますが、この研究では、大規模かつ前向きなILDレジストリと多施設リアルワールドデータを用いて、UIPパターンの臨床的意味が基礎疾患によって異なるかを詳細に調査しているところが新規性のあるところらしいです。Associations of interstitial lung disease subtype and CT pattern with lung functi...
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感染症

HIV以外の免疫抑制によるニューモシスティス肺炎におけるステロイド──28日死亡率に差はなし、それでも見逃せない90日後の効果

抄録だけを見ると『なんだ、28日死亡率に差がないんかい!!』と思ってしまいがちですが、実際にはステロイド併用群の方が28日死亡率に改善傾向があり、さらに90日死亡率や挿管回避率では有意に良好な結果が得られています。Adjunctive corticosteroids in non-AIDS patients with severe Pneumocystis jirovecii pneumonia ...
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間質性肺疾患

抗線維化薬の真のターゲットは誰か? ― PPF診断の先にある“despite management”

大阪大学からの報告ですね。呼吸器学会の総会でも見た演題がPublishされていました。実臨床でも重要な判断になりそうですね。適切な非抗線維化治療を行っても、“despite management” それでも進行してしまう…それがキーポイント!!Effectiveness of antifibrotic treatment in real-world patients with progressiv...
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肺癌や悪性腫瘍

「肺がんリスクに“食”が関与?──超加工食品(UPF)と肺がんの関連を探る」

Thorax誌に掲載された最新の大規模コホート研究では、“超加工食品(Ultra-Processed Foods: UPF)”の摂取が肺がん、特にNSCLCやSCLCのリスク上昇と関連することが示されました。日常にあふれる手軽な食品が、じわじわと肺を蝕んでいるかもしれない——Kanran Wang, et al. Association between ultra-processed food c...
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