これ、けっこう大事なことなんですが——
医療では「初診で確定診断がつかない」ことは本当に多いです。
これは開業医でも総合病院でも大学病院でも、海外でも同じ。
なぜかというと、初期は所見が微妙で「Aという病気」と「Bという病気」の違いがわからないことが多いから。
そして、病気の多くは時間経過とともに症状・所見が明確になり、確信度が上がる。
これが「後医は名医」と言われるゆえんです。
だから医師は——
- 今わかる範囲で最も妥当な 『暫定診断』 を立てる
- 重篤でない場合は、あえて 経過をみる (余計なことをすると、診断や治療がわからなくなることがある)
- 患者さんの症状が強い場合には、暫定診断に基づいた治療(診断的治療)をすることがある
- 重篤な場合には、複数の疾患を カバーする対応 をとる といった判断をしています。
それを「誤診」と感じる患者さんもいますが、医学的には 診断のプロセスの一部 であり、そういうコンセプトで行われた「暫定診断」は誤りとは言えません。
大事なのは、
「不確実性をどう共有するか」
「経過をどうフォローするか」
医療者と患者さん、そして司法も—— この構造を理解することが、良い医療につながります。
ただし、医師も患者もこのコンセプトの理解が不足していると、結果的に「誤診」となる、あるいはそのように受け取られてしまうことがあります。
だからこそ、 診断は“点”ではなく“プロセス”。
そして、そのコンセプトの理解と説明が非情~~に重要なのです。

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