immortal_time_bias

論文の書き方

Immortal time bias ってなあに?

臨床研究のデザインにおいて、Immortal time biasは非常に重要な概念です。Immortal time biasは、「不滅の時間」や「不死の時間」バイアスとも呼ばれます。このバイアスがあると、薬の効果が実際よりも良く見えてしまうことがあるんです。この記事では、なるべくわかりやすく説明していきます!ここ数年では、特発性肺線維症(IPF)における抗線維化薬(ピルフェニドンとニンテダニブ)と死亡率に関する後ろ向き研究において、このバイアスが話題に挙がりましたね。<こちら>不死時間とは不死時間とは、ある患者が診断あるいは適格性を満たしてから治療を受けるまでの期間です。IPFを例に挙げると、IPFと診断され、その1年後に抗線維化薬を開始したとすると、この1年間が不死時間です。多くの後ろ向き研究において、この期間中には観察対象のアウトカム(例えば死亡)が発生することはありません。なぜならば、研究デザインの時点で、この期間に観察対象のアウトカムが発生した患者さんは除外されるからです。また、アウトカムが死亡であった場合には、この間は文字通り不死です。つまり、多くの後ろ向き研究では、この期間...
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