専攻医向け

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深掘り

過敏性肺炎③~非線維性過敏性肺炎のHRCT画像診断:ガイドラインと鑑別のキモ~

過敏性肺炎(HP)は、環境抗原への反復暴露によって肺に炎症が起こる病気です。中でも非線維性HP(nonfibrotic HP)は、急性~亜急性の比較的可逆性の高い病態であり、早期に原因抗原から回避することで改善が得られることから早期診断がカギになります。ここでは、2020年のATS/JRS/ALATガイドラインに基づいて、非線維性HPに特徴的なHRCT画像所見をわかりやすく解説します。(線維性HP...
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いろいろ解説

過敏性肺炎②~画像所見の読み解き方~

過敏性肺炎(Hypersensitivity Pneumonitis:HP)の診断において欠かせない画像所見の用語を、若手医師向けにわかりやすく解説します。HRCT(高分解能CT)の読影は、非線維性か線維性かを見極め、適切な診断につなげる大事なプロセスです。過敏性肺炎を疑う場合、吸気CTと呼気CTの両方を撮影することが極めて重要です。これにより、細気管支病変の評価に欠かせないAir trappin...
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間質性肺疾患

過敏性肺炎①~ざっくりと解説~

間質性肺疾患の中でも重要な「過敏性肺炎(Hypersensitivity Pneumonitis:HP)」について、2022年に発表された日本呼吸器学会の診療指針(過敏性肺炎診療指針2022)をもとに、まとめました。ちなみに、正式名称は過敏性肺臓炎ではなく、過敏性肺炎です。そして、東京科学大学の呼吸器内科のホームページから、臨床で使えるすばらしい問診票をダウンロード可能です!引用文献まず押さえるべ...
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間質性肺疾患

【徹底解説③】新しいILAのステートメント(ATS2025)〜ILAを見つけたらどうするべきか?〜

Approach to the Evaluation and Management of Interstitial Lung Abnormalities. An Official American Thoracic Society Clinical Statement. AJRCCM2025「このCT所見、ILA?それともILD?」肺のCT画像に異常を見つけたとき、こうした判断を求められる機会は臨...
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間質性肺疾患

【徹底解説②】新しいILAのステートメント(ATS2025)〜ILAとみなされないCT所見とは?どんな場合にILDと判断する?〜

Approach to the Evaluation and Management of Interstitial Lung Abnormalities. An Official American Thoracic Society Clinical Statement. AJRCCM2025「このCT所見、ILA?それともILD?」肺のCT画像に異常を見つけたとき、こうした判断を求められる機会は臨...
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深掘り

【徹底解説①】ILAとILDの定義とその境界──新ATSガイドライン(2025)を読み解く

Approach to the Evaluation and Management of Interstitial Lung Abnormalities. An Official American Thoracic Society Clinical Statement. AJRCCM2025「Interstitial Lung Abnormalities(ILA)とは?」〜胸部CTで見つかる“微妙...
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その他

ANCA関連血管炎の「寛解導入治療」って?~MPAとGPAの基本をざっくり解説~

ANCA関連血管炎は、腎臓や肺など生命に関わる臓器に障害を引き起こす自己免疫性疾患です。その中でも、MPA(顕微鏡的多発血管炎)およびGPA(多発血管炎性肉芽腫症)は代表的な疾患であり、早期診断と適切な治療が非常に重要です。2023年に改訂された日本のANCA関連血管炎診療ガイドラインでは、MPA/GPAに対する最新の寛解導入治療(初期治療)について、複数の選択肢とそれぞれのエビデンスが提示されて...
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その他

顕微鏡的多発血管炎(MPA)を“臨床で使える知識”としてマスターしよう!

「発熱や倦怠感が続く高齢の患者さんが多いけど、なかなか診断がつかない……」「肺に間質性肺疾患っぽい所見があって、腎機能が悪い‥‥」そんなとき、頭の片隅に「血管炎」は浮かんでいますか?ちなみに、診断に重要なのは「生検」です(正拳ではない・・・)。顕微鏡的多発血管炎(microscopic polyangiitis: MPA)は、見逃すと命に関わるが、診断すれば治療可能な疾患です。今回の記事では、臨床...
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その他

【必読】ANCA関連血管炎の診断基準と国際分類基準の意義~MPA・EGPA・GPAをわかりやすく解説~

日本における診断基準(厚生労働省診断基準)と、研究などで用いられる国際分類基準の意義について、ポイントを絞って見ていきましょう。重要なことですが、実はANCA関連血管炎には実臨床にすぐに適用できる統一された国際診断基準はありません!!参考:ANCA関連血管炎診療ガイドライン2023厚生労働省診断基準の意義なぜ日本独自の診断基準があるのか?日本には独自の診断基準(厚生労働省診断基準)があります。これ...
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論文の書き方

臨床研究のアイデアの出し方のコツ ~日常診療から研究アイデアを生むための5ステップ~<後編>

研究ネタに困っている方向けです。🧠日常診療の「なんで?」から始める!この記事は、「臨床研究のアイデアの出し方のコツ ~日常診療から研究アイデアを生むための5ステップ~<前編>」の続きです。まだ読んでいない方は、まず前編からお読みください。臨床研究のアイデアの出し方のコツ ~日常診療から研究アイデアを生むための5ステップ~<前編>🧭Step 4:研究テーマは「疾患 × 介入・比較 × アウトカム」で...
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いろいろ解説

🩺後ろ向き研究アイデアの広げ方 ~PICOを工夫して“新しいテーマ”を見つける~

今回は、後ろ向き研究に使えるPICOアイデアを紹介したいと思います!日々の診療データや電子カルテを活かして、「ありそうでなかった」テーマを掘り起こすコツを、できるだけわかりやすく整理しました。研修医、専攻医、学生さんにもおすすめの内容です!🔵まずは基本パターンを押さえよう【後ろ向きPICOアイデア集】後ろ向き研究に向いているテーマは、「カルテ・検査データ・画像情報」でアウトカムが拾えるもの。以下は...
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いろいろ解説

【疾患別PICO具体例集】

こちらは、すごくシンプルな例ですが、まずはこういった形を参考にしてみてください。そこから少しずつ発展させて、ご自身のアイデアに育てていきましょう。「P」「I」「C」「O」→ここを自分のアイデアに変更する。P:Patient(患者集団)例 大分類具体例( =サブグループ設定のヒント )間質性肺疾患特発性肺線維症(IPF)/その他の特発性間質性肺炎(IIPs)/進行性線維化 ILD (PF-ILD)/...
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いろいろ解説

臨床研究のアイデアの出し方のコツ ~日常診療から研究アイデアを生むための5ステップ~<前編>

研究ネタに困っている方向けです。🧠日常診療の「なんで?」から始める!臨床研究アイデアの見つけ方・育て方こんにちは。今回は、私が後輩からよく相談されるテーマ――「臨床研究のアイデアの出し方」について、実践的なコツをお話ししたいと思います。ぶっちゃけて言うと、学会発表ネタ・論文ネタの探し方、つまり「日常診療の気づきをどう研究アイデアに変えていくか?」という話です。「研究って、特別な人がやるものでしょ?...
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