学生向け

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深掘り

過敏性肺炎④~線維性過敏性肺炎(fHP)の画像診断をマスターしよう!

過敏性肺炎(HP)は、反復する抗原吸入によって誘発される免疫性びまん性肺疾患であり、2020年ガイドラインでは、非線維性(nonfibrotic HP)と線維性(fHP)に分類されました。fHPは、びまん性肺疾患の中でも診断が難しい疾患の一つ。とくに画像所見は特発性肺線維症(IPF)など他のILDと非常に似ることがあり、確定診断には“画像+病歴+BAL+病理”の総合評価が不可欠です。ここでは、20...
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深掘り

過敏性肺炎③~非線維性過敏性肺炎のHRCT画像診断:ガイドラインと鑑別のキモ~

過敏性肺炎(HP)は、環境抗原への反復暴露によって肺に炎症が起こる病気です。中でも非線維性HP(nonfibrotic HP)は、急性~亜急性の比較的可逆性の高い病態であり、早期に原因抗原から回避することで改善が得られることから早期診断がカギになります。ここでは、2020年のATS/JRS/ALATガイドラインに基づいて、非線維性HPに特徴的なHRCT画像所見をわかりやすく解説します。(線維性HP...
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深掘り

過敏性肺炎②~画像所見の読み解き方~

過敏性肺炎(Hypersensitivity Pneumonitis:HP)の診断において欠かせない画像所見の用語を、若手医師向けにわかりやすく解説します。HRCT(高分解能CT)の読影は、非線維性か線維性かを見極め、適切な診断につなげる大事なプロセスです。過敏性肺炎を疑う場合、吸気CTと呼気CTの両方を撮影することが極めて重要です。これにより、細気管支病変の評価に欠かせないAir trappin...
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いろいろ解説

過敏性肺炎①~ざっくりと解説~

間質性肺疾患の中でも重要な「過敏性肺炎(Hypersensitivity Pneumonitis:HP)」について、2022年に発表された日本呼吸器学会の診療指針(過敏性肺炎診療指針2022)をもとに、まとめました。ちなみに、正式名称は過敏性肺臓炎ではなく、過敏性肺炎です。そして、東京科学大学の呼吸器内科のホームページから、臨床で使えるすばらしい問診票をダウンロード可能です!引用文献まず押さえるべ...
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間質性肺疾患

【徹底解説③】新しいILAのステートメント(ATS2025)〜ILAを見つけたらどうするべきか?〜

Approach to the Evaluation and Management of Interstitial Lung Abnormalities. An Official American Thoracic Society Clinical Statement. AJRCCM2025「このCT所見、ILA?それともILD?」肺のCT画像に異常を見つけたとき、こうした判断を求められる機会は臨...
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間質性肺疾患

【徹底解説②】新しいILAのステートメント(ATS2025)〜ILAとみなされないCT所見とは?どんな場合にILDと判断する?〜

Approach to the Evaluation and Management of Interstitial Lung Abnormalities. An Official American Thoracic Society Clinical Statement. AJRCCM2025「このCT所見、ILA?それともILD?」肺のCT画像に異常を見つけたとき、こうした判断を求められる機会は臨...
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間質性肺疾患

【徹底解説①】ILAとILDの定義とその境界──新ATSガイドライン(2025)を読み解く

Approach to the Evaluation and Management of Interstitial Lung Abnormalities. An Official American Thoracic Society Clinical Statement. AJRCCM2025「Interstitial Lung Abnormalities(ILA)とは?」〜胸部CTで見つかる“微妙...
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その他

ANCA関連血管炎の「寛解導入治療」って?~MPAとGPAの基本をざっくり解説~

ANCA関連血管炎は、腎臓や肺など生命に関わる臓器に障害を引き起こす自己免疫性疾患です。その中でも、MPA(顕微鏡的多発血管炎)およびGPA(多発血管炎性肉芽腫症)は代表的な疾患であり、早期診断と適切な治療が非常に重要です。2023年に改訂された日本のANCA関連血管炎診療ガイドラインでは、MPA/GPAに対する最新の寛解導入治療(初期治療)について、複数の選択肢とそれぞれのエビデンスが提示されて...
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深掘り

【雑記】呼吸器内科から始まるアレルギー専門医への道

――ステロイド・抗アレルギー薬・生物学的製剤を極め、社会に必要とされるスペシャリストへ呼吸器内科の魅力――それは、サブスペシャリティに焦点を当てて研鑽を積むことで、他の追随を許さない“オンリーワン”の存在になれるという点にあります。救急、集中治療、感染症、画像診断、腫瘍、自己免疫……呼吸器内科がカバーする領域は非常に幅広く、多彩なキャリアパスが用意されています。なかでも今回注目したいのが「アレルギ...
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集中治療

心停止後の酸素管理はどのようにしたらよい?~PILOT試験のサブ解析から学ぶ「適切なSpO₂目標」~

心停止からの蘇生後、人工呼吸器管理下の患者にどれくらい酸素を与えるか――これは実は明確な正解がありません。酸素が多すぎるとどうなるか?脳の血管が収縮したり、酸化ストレスが増えて脳損傷を悪化させるリスクがあると言われています。Oxygen Saturation Targets and Neurologic Outcomes after Cardiac Arrest: A Secondary Anal...
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その他

顕微鏡的多発血管炎(MPA)を“臨床で使える知識”としてマスターしよう!

「発熱や倦怠感が続く高齢の患者さんが多いけど、なかなか診断がつかない……」「肺に間質性肺疾患っぽい所見があって、腎機能が悪い‥‥」そんなとき、頭の片隅に「血管炎」は浮かんでいますか?ちなみに、診断に重要なのは「生検」です(正拳ではない・・・)。顕微鏡的多発血管炎(microscopic polyangiitis: MPA)は、見逃すと命に関わるが、診断すれば治療可能な疾患です。今回の記事では、臨床...
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深掘り

【雑記】呼吸器内科から始まる感染症専門医・インフェクションコントロールドクターへの道

〜抗菌薬のスペシャリストとしての誇り〜呼吸器内科の最大の魅力――それは、サブスペシャリティに特化して研鑽を積むことで、他にはない“オンリーワン”の専門性を築けるという点にあります。実は、呼吸器内科の土台をしっかり築くことによって、ただ呼吸器全般の診療力を高めるだけにとどまらず、将来的に以下のような多彩な専門領域へとステップアップしていく道が開かれています。救急医療のスペシャリスト集中治療のスペシャ...
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その他

【必読】ANCA関連血管炎の診断基準と国際分類基準の意義~MPA・EGPA・GPAをわかりやすく解説~

日本における診断基準(厚生労働省診断基準)と、研究などで用いられる国際分類基準の意義について、ポイントを絞って見ていきましょう。重要なことですが、実はANCA関連血管炎には実臨床にすぐに適用できる統一された国際診断基準はありません!!参考:ANCA関連血管炎診療ガイドライン2023厚生労働省診断基準の意義なぜ日本独自の診断基準があるのか?日本には独自の診断基準(厚生労働省診断基準)があります。これ...
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