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間質性肺疾患

特発性Pleuroparenchymal Fibroelastosis(iPPFE)をやさしく解説①―疾患概念と臨床像について

特発性Pleuroparenchymal Fibroelastosis(iPPFE)は、2013年のATS/ERS改訂により定義された稀な間質性肺疾患(ILD)で、診療の現場でも遭遇する機会が増えてきました。今回は疾患概念と臨床像について解説します。引用文献iPPFEとは? ― 上葉に現れる特殊な線維化iPPFEは、両側の上肺野に好発する慢性線維性ILDの一つです。病理学的には以下のような特徴を持...
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論文紹介

急性脳損傷 × 人工呼吸:低換気量で死亡率が下がる?国際研究で見えた“脳と肺”のバランス

久しぶりに集中治療領域の論文を読みました。今回ご紹介するのは、「急性脳損傷(ABI)患者における人工呼吸の換気量設定」についての注目研究です。肺にやさしい“低一回換気量換気(LTVV)”は広く知られていますが、「脳にやさしいかどうか?」は今も議論が分かれるところ。本研究は、18か国・73施設のABI患者1510人を対象に、LTVVがICU死亡率を下げるかどうかを解析したものです。尚、この研究は、「...
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間質性肺疾患

🫁 【RSV予防】赤ちゃんを守る最新の2つの方法とは?〜妊婦ワクチンと抗体製剤〜

🫁RSウイルス(RSV)は、小児だけでなく高齢者や基礎疾患を持つ成人にとっても重要な呼吸器病原体です。💥特に注意すべきは、生後6か月未満の乳児。重症化や入院、命に関わるリスクも。⚡️RSVは子どもと大人の間で相互に感染を繰り返すため、世代を超えた予防対策が必要不可欠です。今回は「赤ちゃんのRSV予防」についてポストします。このテーマ、実は2025年7月にAJRCCMで「in press」になったば...
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深掘り

🫁 呼吸器内科TIPS|「UIPパターン=IPF」と決めつけない――患者さん・若手医師むけ

胸部CTでUIP(usual interstitial pneumonia)パターンを認めたとき、多くの臨床家がまず「IPF(特発性肺線維症)では?」と考えるでしょう。しかし、呼吸器内科の視点からは、この時点でIPFと決めつけてしまうのは非常に危険です。実はUIPパターンは、膠原病関連ILD(RAや強皮症、MPAなど)や線維化型過敏性肺炎といった、二次性の間質性肺疾患でも頻繁にみられる画像所見です...
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間質性肺疾患

抗RNAポリメラーゼⅢ抗体陽性全身性硬化症患者の肺と腎:間質性肺疾患治療と腎クリーゼのジレンマ

全身性硬化症(SSc)に合併する間質性肺疾患(ILD)は、呼吸器内科にとって無視できないテーマです。しかし、抗RNAポリメラーゼIII抗体(ARA)陽性のSSc患者では、ILDの背後に“忍び寄る腎クリーゼ(SRC)”のリスクが潜んでいます。肺を守る治療が、腎を追い詰めることも──。大規模メタ解析の結果をもとに、ILDとSRCのバランスをどう取るべきか、かんがえてみたい・・・Abderrahmane...
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いろいろ解説

間質性肺疾患(ILD)の診断の流れ――膠原病ILDの注目すべき所見・症状と自己抗体とは?

膠原病に伴う間質性肺疾患 診断・治療指針2025 日本呼吸器学会・日本リウマチ学会合同 膠原病に伴う間質性肺疾患 診断・治療指針2025 作成委員会引用文献今回は、間質性肺疾患(ILD)に遭遇した際の診断アプローチについて、特に膠原病に焦点を当てて解説します。以下、まずは、過去の記事の復習になります。※詳細は、過去の記事「間質性肺疾患(ILD)の診断の流れ」参照まず最初に確認すべきこと!🔴 患者さ...
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肺癌や悪性腫瘍

小細胞肺がんセカンドラインに新風?タルラタマブに期待

日本でも2025年4月に保険収載されたタルラタマブ(イムデトラ®)が、再発SCLCの“次の一手”として期待されます。第2相DeLLphi‑301での安全性・奏効率、そして第3相DeLLphi‑304での延命効果という段階的エビデンスの積み重ねが、この注目を裏付けていますね。Giannis Mountzios et al. Tarlatamab in Small-Cell Lung Cancer a...
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肺癌や悪性腫瘍

ステージIII EGFR変異非小細胞肺がんにおける免疫チェックポイント阻害薬──放射線化学療法後デュルバルマブの可能性

これまた、リアルワールド解析です。切除不能ステージIII EGFR変異陽性NSCLCにおけるCCRT後のデュルバルマブ投与の有効性と安全性について、最新の後ろ向きコホート研究を読み解きます。Fujisaki et al. Durvalumab after concurrent chemoradiotherapy for sensitizing epidermal growth factor rec...
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間質性肺疾患

🫁 呼吸器内科TIPS|体重管理の重要性? 間質性肺疾患における“見落としがちな”ポイント――患者さん・若手医師むけ

肺の病気と聞くと「呼吸のことだけを考えればいい」と思いがちですが、実は体重の管理こそが、間質性肺疾患(ILD)の進行や生活の質を大きく左右するカギになるのです。はじめに:肺だけを診ていて大丈夫?ILDというと、どうしても肺の線維化や酸素療法、薬物治療の話に焦点が当たりがちです。特に特発性肺線維症(IPF)や非特異的間質性肺炎(NSIP)、膠原病関連ILDなど、病態も治療法も多様で、医師も患者さんも...
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論文紹介

咳の救世主?リフヌア(ゲファピサント)のリアルワールドデータ

近畿大学の松本先生の論文ですね。共著には、新実先生(名古屋市立大)をはじめ、日本の咳診療の第一線で活躍する先生方がずらりと並びます。リフヌアは、味覚障害が心配で、実際の臨床では使いどころに迷う薬でしたよね。もっと使ってみようかな。Matsumoto H, et al. Real-world usage and response to gefapixant in refractory chronic...
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肺癌や悪性腫瘍

Perioperative ICIの実力とは?切除可能NSCLCにおけるリアルワールドデータ

Desai A, et al. Clinical Outcomes of Perioperative Immunotherapy in Resectable Non–Small Cell Lung Cancer. JAMA Network Open 2025.引用文献はじめに肺がんは依然としてがんによる死亡原因の上位を占めており、中でも早期非小細胞肺がん(NSCLC)は40~45%を占めるほどです...
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深掘り

過敏性肺炎⑩~治療方針に迷ったら読んで!過敏性肺炎の薬物療法“使い分け”解説」

過敏性肺炎(HP)は、他の間質性肺疾患(ILD)とは異なる治療戦略が求められる疾患です。2022年に公表された「過敏性肺炎診療指針」においても、治療の中心は「抗原回避」であることが明記されています。薬物療法はあくまで補助的な手段であり、まず原因抗原を環境から除去することが、予後を大きく左右する最も重要なポイントです。すなわち、「抗原回避なくして治療なし」──これが過敏性肺炎における基本原則です。し...
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肺癌や悪性腫瘍

免疫チェックポイント肺障害を“治療前に予測”――HMGB1の臨床的可能性

広島大学の呼吸器内科を中心とした、日本国内14施設による多施設共同前向き研究ですね。Kakuhiro Yamaguchi et al. The clinical potential of HMGB1 for the risk assessment of severe checkpoint inhibitor pneumonitis: A prospective multicenter study ...
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