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肺癌や悪性腫瘍ゆるネタ

研修医Cの気管支鏡 はじめてのEBUS-GS

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内視鏡室

62歳男性、右上葉の腫瘤。

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指導医「ん~、肺癌か?俺が見てる。大丈夫だ。
C先生、腫瘍の生検、たのんだぞ!」

研修医C「は、はいぃ〜!!」

——気管支鏡検査——

研修医C「せ、先生ぃ!」

指導医「どうした! そう簡単に当たるもんじゃないぞ!」

研修医C「これ??」

指導医「当てとるやないかい」

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解説1

気管支鏡検査とは?

ざっくり言えば、
胃カメラの肺バージョンです。
細いスコープを口から入れ、声門を通過して気管内へ。気管・気管支の内腔を観察したり、組織や分泌物を採取する検査です。

主に、
胸部画像で異常が見つかったときに「この陰影は何なのか?」を確かめるために行います。
特に、肺癌、びまん性肺疾患、感染症を疑う場面では非常に重要な検査です。

肺癌を疑う結節には?

まずは、
胸部CTで結節の場所を確認します。
気管支はどんどん枝分かれして細くなっていくので、結節のある場所に到達する“枝”を事前に検討します。

気管支は、
現実世界でいえば“道”のようなものです。いくら目的地(結節)が大きくても、そこへ通じる道がなければ到達できません。つまり、事前の画像検討(地図を見ておく)はとても重要なのです!(スライド参照)

現在は、
CTデータから3D画像を作成し、標的病変までのルートをナビのように案内してくれる「バーチャルブロンコスコピー(VBN)」が臨床で活用されています。

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しかし、ここで問題があります。
気管支鏡では末梢の病変を直接“目で”見ることはできません。スコープ先端や鉗子先端が病変に当たっているかどうかは、リアルタイムのX線透視で確認します。

透視は二次元画像です。
XY平面では当たっているように見えても、Z軸方向では外れていることがあります。
(スライド参照)

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そのため、透視角度を変えながら慎重に確認する必要があります。
従来は、この“透視で当てる技術”がすべてでした。
ここに登場したのがEBUSです。

解説2

EBUS-GSとは?

ガイドシース(GS)併用気管支内超音波(EBUS)断層法の略です。
気管支鏡からラジアル型超音波プローブ(r-EBUS)を挿入し、肺病変を超音波で直接描出・確認し、生検を行う方法です。(スライド参照)

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目印付きのGSを病変近傍に留置することで、同じ場所から繰り返し検体を採取できます。
従来は透視画像で“当たっているはず”と確認するしかありませんでしたが、EBUSでは病変を超音波で描出できるため、診断率が向上しました。

多くの病院で導入されている標準的な診断手技であり、研修医・専攻医・若手呼吸器内科医にとって非常に人気の高い重要な手技です。

何を目的に行う?

主に以下の鑑別目的で行われます。
・肺癌など腫瘍疑いの結節
・肉芽腫性疾患
・感染症

ただし、
・CT-bronchus sign(到達枝)がない
・小径病変(特に1cm未満)
では到達が困難になることがあります。

具体的な手技の流れ:

大きく4段階です(スライド参照)。
①誘導 → ②描出 → ③留置 → ④生検

① 事前CTや仮想気管支鏡でルートを確認、透視併用しr-EBUSを装着したGSごと挿入。
② 超音波で病変を描出
③ その位置にGSを留置
④ プローブを抜去、同じ位置から鉗子・ブラシ・洗浄などで検体を採取

GSを残したまま繰り返しできるため、
・検体量が確保しやすい
・出血時にGSで圧迫(楔入)止血
という利点があります。

期待される結果:
EBUS-GSではプローブ位置が極めて重要です。
・Within:プローブが病変中心に
・Adjacent to:辺縁に接している
・Invisibble:全く見えん

Withinが得られた場合、
診断率は有意に高くなります。(スライド)

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注意点:
ただし、GSを通す厚みの分、生検鉗子は小径になります。 そのため、最初にEBUS-GSで位置決めを行って小径鉗子で生検し、その後GSを抜いて通常鉗子で追加生検する、という補完的な方法をとることもあります。

まとめ:
EBUS-GSは、「末梢病変を超音波で見極め、同じ部位から高い精度で診断する」ための気管支鏡手技。

診断精度は従来より向上、安全性は同等。
技術的に面白く、手応えのある検査です。
若手医療者にとって、 習得価値の高い“今や標準”の技術と言えるでしょう。

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